
小春日和と云うのだろうか
暖かい 湖面に伝わる風も 妙に寒さがない
山ふところの 我が村も 夕景の中 電気が一つ一つ増えてゆく

渡りの鳥の 第一陣か 数日前から小グループに分かれ 泳いでいる
帰りを急ぐ 釣り船は 群れを突っ切り すすんで行くが
あわてる様子無く 舟を交わし 水中に潜り 餌を探している
憐れなるかな人の営みは 自然のたゆたゆとした流れに
身を任すことが出来ず あくせく あくせく
こんな時間は 前田鉄之助のうたを思い出す
『海辺の家』
煩悩に溢れた 吾
こんな 静かに 静かに 暮らす日があるのか